
■重金属の不溶化効果を持ちながら、土木材料として有効利用するための強度改善、ハンドリング改善効果を発揮する不溶化改質剤です。
■カルシウム・マグネシウム・鉄分等を原料とする無機鉱物複合系です。
■添加量をコントロールして強度アップを図り、中性固化材と同等以上の機能も有しております。

すでに形成した共重合体を利用して、もう一段階の新たな共重合体に配位化合させることで、更なる不溶性鉱物の錯体を形成し重金属を二重に包括固定(ダブルコーティング)する技術
【1成分群】
1~3で生成された重金属を含む難溶性化合物の重合体
・アパタイト ・ハイドロタルサイト ・シュベルトマナイト ・ポゾラン化合物
【2成分群】
・製品中の遅延性副成分
【3成分群】
・製品の残存遊離成分 ・土粒子の粘土鉱物(水分も含む)
これら3つの成分群により、初期から遅れて化学反応を開始し、新たに
A 「アパタイト・ハイドロタルサイト・シュベルトマナイトを共重合し不溶性カルシウム系化合物」を形成
B 「アパタイト・ハイドロタルサイト・シュベルトマナイトを共重合し不溶性マグネシウム系化合物」を形成
結果として、不溶性水和物の層状構造な共重合体(錯体)を形成する

①破砕処理
大塊を任意の粒径に破砕
0mm~,50mm,75mm
【新技術】
①特殊破砕刃による確実な破砕力
②粉塵発生防止装置

粒径調整する理由
①不溶化材の均質な混合を図るとともに、埋戻し・利用時に密な構造を維持することで、対策土中に雨水や地下水が浸透した際の不溶化材の流出等を防止するため。
②脆弱な部分を予め破砕し、新たな破砕面の発生と溶出を抑制するため。
(割れにくい粒径にするため)
※もし、盛土施工時(転圧時等)に対策土が割れたとしても不溶化材との非接触面を減らし、
再溶出するリスク(溶出量)を下げることができる。
③盛土施工時の締固め性を改善するため。
※盛土材の粒径として推奨されている75mmよりも粒径が小さく、自走式破砕機で破砕できる最小の粒径に設定している。
粒径が大きいまま盛土材料として使用すると空隙が大きくなり、締固めるのが難しく、沈下等が発生しやすいことや密度管理が難しい点、締固め機械が振動系のもので大型の機械が必要となるなどの難しい点があります。
よって一般には礫材 75 mm以下程度が管理等がしやすい。
②混合撹拌処理
0~75mmに破砕されたズリとPerfect Phenix YT®を混合撹拌
一次混合:ソイルカッターによる破砕混合
二次混合:三軸ロータリーハンマーによる衝撃破砕混合
特殊改良により撹拌効率向上
【新技術】
三次混合:特殊ハンマーによる二次衝撃破砕混合
*より細かく破砕混合することにより、水分と共にPerfect Phenix YT®の化学反応が浸透!!



■作業スペースは20m×30m=600㎡以上と一時仮置きヤードが必要です。
■1日当たりの処理量:約300㎥~400㎥
※対策土の性状や現場環境により変動します。
■寸法(単位:mm)
自走式破砕機 :長さ12,500mm、幅2,870mm
自走式土質改良機:長さ13,190mm、幅2,880mm

NETIS番号
KT-210042-A
製造会社
製造会社㈱Lien du coeur
工法概要
本技術では、重金属類を含有した掘削ズリを安全な盛土材に改良する化学不溶化改質工法で、従来は、
汚染土壌処理施設への運搬処分で対応していた。本技術の活用により、重金属類が混じった掘削ズリを
不溶化し、盛土材の再資源として活用できるため、経済性の向上が図れる。
対象となる重金属(適用範囲)
六価クロム / 砒素 / フッ素 / ホウ素 / 水銀 / 鉛 / セレン / カドミウム / 酸性土 / セシウム
メリット
①不溶化材の添加量の削減が見込める
②トータルコストが削減できる(自治体負担の軽減にもつながる)
③その場で無害化し、保管時や運搬時の周辺への安全性を確保
④不溶化性化合物として安定することで、再利用後も長期的に安心・安全
⑤高い処理能力により他工法と比較して工期短縮
⑥運搬距離が短くなることにより、運搬車両のCO₂排出量を削減可能
⑦盛土用の任意の粒径が選択できるアンダー75mmアンダー、50mmアンダー
⑧暴露試験500年試験クリア
⑨2重化学反応、ガラパゴス、リテラの特殊改良をしてあり攪拌効率を上げています。この両方をもってパーフェクトフェニックスYT工法としてNETIS登録してあります。他社の不溶化剤もNETIS登録して
ありますが、工法として登録してあるのは弊社だけです。オンリーワン工法です。
施工性
・巨礫の除去が必要なし
・対象ズリが乾燥している場合は、必要に応じて加水する
・不溶化剤材が満遍なく浸透するように十分破砕・混合する
・施工場所の周辺に民家等がある場合は、飛散防止等の対策を講じること
⑴破砕処理 大塊を0~75mmに破砕
【新技術】
①特殊破砕刃による確実な破壊力
②粉塵発生防止装置
⑵混合攪拌処理
【新技術】
三次混合:特殊ハンマーによる二次衝撃破砕混合
※より細かく破砕混合することにより、水分と共にパーフェクトフェニックスYTの化学反応が浸透
攪拌ロスがほぼ無い
環 境
盛土材の再資源として活用することが可能となるため、リサイクル性の工法が図れる。難溶性化合物を生成し、二次反応で不溶性化合物にする為、イオン化しないし分解しない。


「建設技術フェア2024 in 中部」
「建設技術フェア2024 in 中部」に出展いたしました。多くの方にご来場いただけました。